「進路希望調査の保護者欄に、何を書けばいいの?」
お子さんが高校生になると、誰もが一度は悩むのがこの欄の書き方です。
実は、この“保護者の意見”は、先生が家庭の考えを把握し、生徒の進路支援に役立てる大切な資料。
とはいえ、堅苦しい作文ではなく、「家庭としてどんな考えを持っているか」を伝えれば十分です。
この記事では、専門学校勤務歴20年の筆者が、先生に伝わる書き方と例文をわかりやすく紹介します。
進路希望調査とは?【保護者も知っておきたい目的】
進路希望調査は、学校が生徒と保護者の考えを共有するためのアンケートのようなものです。
提出された内容をもとに、担任や進路指導部が三者面談や進路指導を進めていきます。
進路調査表には、
- 「生徒本人の希望」
- 「保護者の意見」
という欄が分かれています。
ここで保護者が書く内容は、子どもの希望を否定するものではなく、家庭としてどんな方向で応援しているかを伝える場です。
「進路希望調査」はなぜ行われるのか
高校では、生徒の希望だけでなく、家庭の意向も確認する必要があります。
特に専門学校や大学、就職を目指す場合は、費用や生活環境に直結するため、家庭の理解が欠かせません。
先生が「保護者の意見欄」で見ているポイント
先生は、保護者の意見欄から次の点を読み取ります。
- 家庭と本人の希望にギャップがないか
- 保護者が子どもの進路にどの程度理解を示しているか
- 進路決定に向けて、どんなサポートが可能か
ここで無理に「立派なこと」を書く必要はありません。
率直な気持ちを丁寧な言葉で書くことが大切です。
提出時期と学校ごとの違い
多くの高校では、1学期末や2学期初めに進路希望調査を実施します。
私立・公立で様式が違うこともありますが、基本的な考え方は同じです。
保護者の意見欄に書く内容【3つの基本構成】
進路希望調査の「保護者の意見欄」は、次の3つの流れでまとめると自然です。
1️⃣ 子どもの希望を尊重する気持ち
2️⃣ 家庭としての考え方
3️⃣ 今後の支援や協力姿勢
この3点がしっかり入っていれば、先生も安心して読み取れます。
① 子どもの希望や興味を尊重していること
まずは「子どもの意思を理解している」ことを伝えましょう。
「子どもが興味を持っていること」「挑戦してほしい気持ち」を書くことで、前向きな印象になります。
② 家庭としての考え方・希望
次に、進路について家庭としてどのように考えているかを述べます。
経済面・地域・学習面など、現実的な視点を加えると説得力が増します。
③ 学校への協力姿勢や支援の意思
最後に「家庭として支えていきます」「学校と連携して進めたい」と添えると、先生に安心感を与えます。
書き方のコツ【先生に伝わる“言葉選び”】
「どう書けばよいかわからない…」という方のために、
伝わる文章を作るコツを紹介します。
事実+気持ちをセットで書く
例:「子どもは保育士の仕事に関心を持ち、オープンキャンパスにも参加しました。
家庭でも応援したいと考えています。」
具体的な事実と、家庭の気持ちを一緒に書くことで、温かみが出ます。
抽象的な表現は避ける
「頑張ってほしい」「応援しています」だけでは伝わりません。
「〇〇の分野に関心を持ち、自分から調べている姿を見て成長を感じました」など、行動を具体的に書きましょう。
「心配」よりも「応援」を軸に
つい「学力が心配」「まだ決められない」と書いてしまいがちですが、
前向きな言葉を選ぶほうが好印象です。
保護者の意見 例文集【そのまま使えるテンプレート】
以下に、状況別の例文を紹介します。
そのまま参考にしていただける内容になっています。
進学希望タイプ(大学・専門学校・短大)
子どもは将来、美容関係の仕事を目指しており、オープンキャンパスにも積極的に参加しています。自分の将来像を持ち、必要な資格取得にも関心を持っているようです。家庭としても本人の意欲を応援し、学費面でもできる限り協力したいと考えています。進学先の選定にあたっては、先生のご助言もいただきながら、本人の目標に沿った形でサポートしていきたいと思います。
就職希望タイプ
子どもは早く社会に出て働きたいという希望を持っています。家庭でも就職活動に向けて情報収集を進めており、本人の意欲を尊重したいと思っています。高校での面接練習や就職指導を通して、多くのことを学ばせていただければと思います。ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
まだ進路が決まっていないタイプ
現在は具体的な進路を決めかねているようですが、本人なりに興味のある分野を模索しているようです。家庭でも一緒に情報を集めながら、焦らず進路を見つけられるよう支えていきます。今後の三者面談でもご助言をいただければ幸いです。
進路に迷っている子どもを支える保護者の書き方例
子どもが自分の将来について迷いを感じている様子です。家庭では、焦らず話を聞きながら、本人の気持ちを整理できるようサポートしています。学校でのご指導やアドバイスをいただきながら、最も納得できる進路を一緒に考えていけたらと思います。
NG例と注意点【よくある失敗パターン】
以下は、よくある失敗パターンです。
注意しましょう。
子どもの意志を無視した内容
×「親としては大学に行ってほしい」
→ 子どもの意志が反映されない内容は逆効果です。
批判的・ネガティブな書き方
×「成績が悪く、やる気もないようで心配です」
→ 先生もどう対応してよいか迷います。前向きな言葉を選びましょう。
先生への要望が強すぎる内容
×「もっと進路指導をしっかりしてほしい」
→ 意見というより苦情の印象になってしまいます。
まとめ:保護者の言葉が、子どもの進路を後押しする
お子さんの進路希望調査は、家庭と学校をつなぐ大切な橋渡しです。
先生は「正しい答え」ではなく、「その家庭らしい温かい言葉」を求めています。
形式よりも気持ちを大切に、
お子さんの成長を見守る言葉でまとめてみてください。
きっと、先生にも伝わり、
お子さんの進路選びがより前向きに進んでいくはずです。

