東北地方で美容専門学校を検討している方へ向け、
2025年度最新の「定員充足率ランキング」 をまとめました。
本ランキングは、東北6県に所在する専修学校専門課程(昼間・夜間)の総定員と実員数をもとに算出しています。
データは各校が「高等教育の修学支援新制度」の規定により公表している情報を丹念に収集したもので、
「美容学科の正式カリキュラムを持ち、美容師国家試験受験資格が得られる学校」を対象としています。
東北地方は「宮城・岩手・福島」が特に学校数の多い地域ですが、充足率は県ごとに大きく差があります。
まずはランキングをご覧ください。
【定員充足率ランキング 東北版 2025】
本ランキングは「総定員に対する実員の割合」をもとに算出しており、東北地方の美容学校の現在の募集状況を客観的に把握できるよう構成しています。
1位〜10位
| 順位 | 美容師養成施設名 | 所在地 | 総定員 | 実員 | % |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 秋田ヘアビューティカレッジ | 秋田県 | 80 | 76 | 95.0% |
| 2 | 山形美容専門学校 | 山形県 | 160 | 149 | 93.1% |
| 3 | 岩手理容美容専門学校 | 岩手県 | 110 | 94 | 85.5% |
| 4 | 郡山ヘアメイクカレッジ | 福島県 | 120 | 102 | 85.0% |
| 5 | 国際ビューティ&フード大学校 | 福島県 | 180 | 149 | 82.8% |
| 6 | 盛岡ヘアメイク専門学校 | 岩手県 | 200 | 164 | 82.0% |
| 7 | 仙台ビューティーアート専門学校 | 宮城県 | 520 | 408 | 78.5% |
| 8 | SENDAI中央理容美容専門学校 | 宮城県 | 230 | 168 | 73.0% |
| 9 | 仙台理容美容専門学校 | 宮城県 | 310 | 226 | 72.9% |
| 10 | 秋田県理容美容専門学校 | 秋田県 | 80 | 57 | 71.3% |
11位〜16位
| 順位 | 美容師養成施設名 | 所在地 | 総定員 | 実員 | % |
|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 北日本ヘア・スタイリストカレッジ | 岩手県 | 160 | 108 | 67.5% |
| 12 | 青森県ビューティー&メディカル専門学校 | 青森県 | 140 | 77 | 55.0% |
| 13 | 仙台ヘアメイク専門学校 | 宮城県 | 400 | 212 | 53.0% |
| 14 | 東北ヘアーモード学院 | 岩手県 | 70 | 37 | 52.9% |
| 15 | 八戸理容美容専門学校 | 青森県 | 160 | 79 | 49.4% |
| 16 | 福島県高等理容美容学院 | 福島県 | 60 | 29 | 48.3% |
【調査方法と対象校について】
- 掲載校は 日本理容美容教育センター「美容師養成施設一覧」 から抽出
- 都道府県知事認可の 専修学校専門課程(昼間・夜間) のみ対象
- 高等学校・各種学校は対象外
- 美容師国家試験の受験資格が得られる学科のみ掲載
- 定員・実員データは、各校が「高等教育の修学支援新制度」に基づき公表する情報を手作業で収集
- データ未公表の学校は対象外
- 本記事の内容は慎重に確認していますが、正確性・完全性を保証するものではありません
【分析】東北地方の美容学校の特徴と傾向
ここからは、ランキング結果を踏まえつつ、東北地域ならではの進学環境や学校分布による特色をわかりやすく整理してお伝えします。
① 小規模校が健闘しているエリア構造
東北地方は都市部が比較的少ないため、
総定員が80〜200名程度の小規模校が上位に入りやすい傾向があります。
特に秋田・山形・福島では、地元密着型の学校が定員に近い実員を確保しており、
「地域内での進学需要をしっかり拾えている」点が特徴です。
② 宮城県は学校数が多く、充足率は中位層が中心
宮城県は東北最大の都市圏であり、学校数も多いのですが、
定員規模が大きい学校が多いため、充足率では中位層が中心になります。
これは全国的にも見られる傾向で、
「大規模校は需要はあるが、定員の大きさゆえ充足率100%に届きにくい」現象です。
③ 青森県は下位が多いが、地域性の影響が大きい
青森県は学校数が少なく、人口減少の影響も強いため、
充足率は50%台〜40%台が中心となりました。
ただし、これは学校の質というより 地域人口構造の影響が非常に大きい といえます。
◆ まとめ
今回の【美容専門学校 定員充足率ランキング〈東北版〉】では、最新の公表データにもとづき、地域内の学校ごとの充足状況を整理しました。
定員充足率は、学校選びのすべてを決める指標ではありませんが、「その学校が地域からどれだけ選ばれているか」 を読み取るうえで、確かな参考材料になります。
進学先を検討するときは、
- 定員充足率(選ばれやすさ)
- カリキュラムの内容・実習環境
- 教員体制・資格実績
- アクセスや生活環境
などを複合的に比べることが大切です。
専門学校コンパスでは、今後も全国の最新データを順次公開していきます。
お子さんの進路選びや、再進学をお考えの方の参考になれば幸いです。

